スキップしてメイン コンテンツに移動

京都の美術系高校入試でまず考えておくべきこと


今年も美術系高校へたくさんの合格者が出ました。受験された受講生のみなさんと保護者の方はお疲れ様でした。
高校受験を考えておられる2年生は、いよいよ受験の年となりますね。
京都の美術系高校は、志望校や併願はどうしたらいいか、よく相談されるのでここでも少し解説しておきたいと思います。

京都の美術系高校受験はまず銅駝美術工芸高校から


歴史があり人気も高いのが「銅駝美術工芸高校」。京都では公立の美術専門高校はここだけになります。各専攻の指導も充実しており、生徒一人一人のモチベーションが高い。鴨川沿いの環境のよい場所に立地しています。
近年の倍率は1.3倍前後で、難関と言うほど厳しくないように見えますが、実技試験は専門的な内容ですので、半年〜1年程度の実技対策をしなければ合格するのはまず無理です。

入学試験の配点
・3年間の評定合計 135点
・面接 15点
・学科試験 150点
・実技試験1(デッサン)150点
・実技試験2(色彩)150点

銅駝美術工芸高校ホームページ
http://www.edu.city.kyoto.jp/hp/douda/index.html


実技試験はデッサンと色彩の2課題。それぞれ2時間で作品を仕上げるのは集中力と経験値が必要です。実技対策には1年程度かける方がよいのですが、場合によっては夏以降に始める方もおられます。もし実技対策が夏以降に遅れた場合は、そのぶん実技の時間を多めに取るようにしましょう。

また学科試験の配点も無視できないので、2年生までの評定平均が3.5を下回る場合は学科対策(学習塾の受講)も考えておくべきです。

当教室であれば、受講目安は3時間の授業を週2〜3回が適正です。


学校の美術の先生に習って受験は可能?


学校の先生はあくまで学校の授業を行うためにおられるので、必ずしも指導してもらえるとは限りません。
もし指導してもらえるなら、学校の先生に習うだけで受験できるか?というと、それは止めておくべきです。
美術担当の先生は時間も限られていますし、入試の責任を負わせるのは厳しいと思います。あくまで当教室のような塾で実技を習いながら、学校の空き時間で指導を仰ぐのが望ましいです。


マンガやアニメの仕事に就きたいとき


銅駝美術工芸高校は公立の学校ですから、マンガやアニメのような最近のメディアを扱う専攻はありません。しかし、デザインや日本画・油彩画などを習ってから、大学卒業後にマンガやアニメのような仕事につくことはできます。
マンガやアニメは美術とは違うもののように捉えてしまう方もおられますが、実際には美術やデザインの技術が不可欠です。
安易にマンガ系の専攻がある学校を選ぶのではなく、まず自分の実技の基礎力をつけておくことを考えてみてはいかがでしょうか。

今マンガやアニメの仕事で活躍されている方の多くが、そうやってプロの道へすすまれています。


学校の担任の先生から情報が得られない場合


美術系に進学する人は、学年で一人か二人という学校も少なくありません。当然、学校の担任の先生であっても美術系の進学については、情報が少ないないこともあります。
銅駝美術工芸高校では、定期的に学校説明会などが開かれていますので、ホームページで確認して自分で申し込む必要があります。説明会に行くと自分の作品を講評してもらえるので、教室でデッサンを少し受講してから参加するとより効果的だと思います。

進路が美術系に決まっても、どのようなことをして情報収集すればいいのか迷うことが多いと思います。
教室ではそういった情報も豊富です。ぜひ活用してください。


受講すれば必ず合格できる?


個人差はありますが、一年以上受講しておけば高確率で合格できます。受講期間が短かったり学科が低い場合には、不合格になる方もおられます。実技をがんばっても学科の点数の枠は決まっていますから、学科と実技両方をしっかり対策しておきましょう。

そして意外かもしれませんが、デッサンなどの基礎実技は高校に入ってからはどんどん減っていきます。各専攻の実技でやるべきことがたくさんあるからです。
合格するためだけではなく、将来の自分を支えるスキルを身に付けるために、できる限り基礎実技に取り組んでおくべきです。意識の高い方は中学1年から始めています。

就職活動でデッサンが必要になることもよくあります。でもそれを学べるタイミングは限られているのです。


このブログの人気の投稿

デッサンを勉強するために知っておくべきこと1

一般的にデッサンというと鉛筆や木炭などのモノトーンの画像を使って、絵の対象物(モチーフ)を描くことを言いますが、関西での殆どの芸術大学の主流が「卓上デッサン」と言われる鉛筆による細密描写ということになります。 そこで初心者の方のための"鉛筆を画材として使う上で知っておくべき事"を簡単にまとめてみました。 鉛筆は"黒さ"ではなく"硬さ"によって違いが出る 鉛筆には様々な種類のものがあるのはご存知だと思いますが、主にこれは絵画的用途にどんどん種類が増えています。最近になって10Bや10Hなんて物まで(10Hとか硬くて刺さるんじゃないか?)出てきました。でもこれからデッサンを勉強したいという方なら、バラ売りのものをいくつか選んで購入すれば良いでしょう。 ハイユニアートセット  ←10B〜10Hまで揃えたいという方はどうぞ。 鉛筆にはBや2Bといった記号が付いていますが、これが鉛筆の"硬さ"を表しています。 B=Black(黒い)、H=Hard(固い)という意味で、HBはその中間ということになります。Fというのもありますがこれは主に筆記用に用いられることが多いですがFirmの略(これについては諸説あるようですが、現時点ではこれが公式に認められているようです。FineだとかFeminineだとか色々…戦争で資料が紛失されたと聞いた事があります。)で"しっかりした"とか言う意味だそうです。 これを順番に並べると 硬い←4H、3H、2H、H、F、HB、B、2B、3B、4B→黒い となり、記号の前の数字が増えると硬さもあがっていきます。10Bなどもありますが、まずは4H〜4Bまでくらいあれば困る事はないでしょう。それぞれ2~3本くらいを購入しておけば尚良いです。 ここで鉛筆の"黒さ"について考えるとHの鉛筆が"硬さ"として扱われていることからもわかる様にBは黒い=柔らかいということになります。画用紙はその表面がざらついていて、非常にたくさんの凹凸を持っています。(下図参照)鉛筆はペンなどと違って染料を用いる訳でもないのでその表面に鉛の粉をこすりつけているにすぎません。 結果として柔らかい鉛筆は紙の表面により多くの鉛を残してく

滋賀県立大学 生活デザイン学科 実技対策(1)

後期試験にのみ実技が必要になったり、前期のみしか必要でなかったりなかなか悩ましい試験形式の大学が多いですが、 滋賀県立大学も生活デザイン学科では後期のみデッサンが必要 になります。とは言え、どうしても合格したいなら対策をしておくしか無いでしょう。 滋賀県立大学 http://www.usp.ac.jp/ 過去問題 http://www.shc.usp.ac.jp/design/ldexex.htm 課題としては手と何かをモチーフにしてテーマにそって描くというもの。割と取り組みやすく練習もしやすいのではないでしょうか? 芸大の試験としてもよく使われる「手」というモチーフ。これがなかなか描けないという人は、まずは骨組みなどから考えていくとよいでしょう。骨の状態で考えると、付いている筋肉などに惑わされずに立体的に表現する事ができます。 サンプルに一つ描いてみました。テーマは「風」モチーフは布です。実物の布がどんなものか不明なので想定で薄い生地の白い布で描いています。(…言ってる割には手の骨格がずれてしまいましたね。) 2時間課題かと思ったら3時間の課題でした。この時間で仕上げるなら、練習しておけばそれほど焦る必要は無いかと思います。 ともかく手が描けないとどうしようもないので、スケッチブックなどに手のクロッキーを骨格を重視してたくさん練習しましょう。

京都府立大学環境デザイン学科 実技対策(1)

京都府立大学環境デザイン学科の後期試験では実技試験が課せられます。 学科対策も十分に必要な中での実技対策はなかなかたいへんなものです。なるべく短期間に集中して攻略したいところ。まずは過去問題をしっかり解いておくのが一番の対策です。 美術試験問題 http://www.kpu.ac.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=78&frmCd=3-4-0-0-0 今回は21年度の出題の問題から想定できる形態を実際にボール紙を使って作ってみました。 こうやって作ってみると、どのように影が投影されるのか実感できますよね。時間があればお試しください。 尚、実技合格作品は公開されていないようなので、あくまで想定の範囲内で制作していますので問題の解釈によって背面にも面があるかもしれません。 練習無しではちょっと厳しい問題ばかりですが、いくつか問題をクリアできれば本番でも十分に対応できるでしょう。後は鉛筆を使った表現ですが、これはデッサンなどの参考書を参考にされると良いでしょう。 二条美術研究所 では短時間での実技対策に対応しています。小さな教室ですので、レベルと時間に合わせたプランを組むことが出来ます。ぜひ一度無料体験などでご来校ください。